2004年7月の新潟・福島豪雨,2004年10月の新潟県中越地震,未曾有の被害をもたらした2004年12月末のスマトラ島沖地震と津波,そして2005年末から2006年初にかけての豪雪というように大きな自然災害が続いています.近未来には,宮城県沖,東京直下型,東海,東南海,南海地震が危惧されています.
 秋田県も例外ではなく,1983年日本海中部地震と津波をはじめ,豪雨,豪雪,地すべりなどの多くの自然災害を経験しています.県南沖には地震空白域もあります.
 これらを背景に工学資源学部附属地域防災力研究センターは2006年1月に設置されました.本センターは「自然災害の防止・軽減に資する研究を推進するとともに,地域の防災・減災に関する研究と支援等を通して,安全・安心な地域社会の形成に貢献する」ことを目的としており,次に掲げる業務を行います(下図参照).

 1) 自然災害の防止・軽減に資する研究
 2) 地域の防災・減災に関する研究と支援
 3) 自然災害に関する知識の普及・啓発
 4) その他センターの目的を達成するために必要な業務

 本センターは「小さく生んで,大きく育てる.」という考えのもとに設置されました.将来的には,学部内はもとより,地域社会や国,自治体,企業などとの連携を図りながら運営し,「学術貢献」や「社会貢献」を積極的に推進していく所存です.