授業紹介

国際資源学部・資源地球科学コースでは、世界を対象にした資源分布の予測と新たな地球資源の可能性を探求する最先端地球科学分野の技術者・研究者を養成します。

以下では、当コースの学生が受講する授業の一部をご紹介します。


初年次ゼミ(1年次) 大学での教育は高校までとは大きく変わるため、入学後に戸惑う人もいます。初年次ゼミは、大学に入学したばかりの学生の皆さんが大学での「学び方」を学ぶための授業です。具体的には、
  • 情報統括センターの利用の仕方
  • 大学図書館での情報収集の仕方
  • リサーチメソッド―大学での調査研究の基礎と概要―
  • 英語によるグループワーク学習 "English Camp"
  • 大学におけるレポートの書き方
  • などを学び、大学で「能動的に学ぶ」力を身につけます。

    ▲模擬地層を使って地層の走向・傾斜の測定法を学習中

    資源学実習(1年次)
    資源に対する基本的な理解を目的に,地質巡検や鉱山,事業所などを訪問し,鉱床学から製品化までの流れを学びます。
    巡検・見学箇所は,
  • 八橋油田生産施設の見学と男鹿半島での地質巡検(石油根源岩や石油貯留岩の観察)
  • 鳥海山における地質観察.獅子が鼻湿原で溶岩末端と湧水の観察,三崎海岸での溶岩の観察
  • 原油ガス田地上施設の見学,福山安山岩類の観察,象潟九十九島の巡検
  • 尾去沢鉱山の坑内の見学,採掘跡/坑内で鉱脈を観察
  • など

    ▲2014年資源学実習(鳥海山)の様子

    ▲採石場



    I-EAP(集中大学英語)(1年次、2年次前半)
    グローバル資源人材の基礎となる総合的な英語力の修得を目標とする基礎教育科目です。少人数クラス、授業はすべて英語で行われています。

    地球科学概論(1年次、2年次前半)
    地球科学について概観し、高校で地学を選択していない多くの学生が地球科学全体の基礎知識を広く身につけられることを目指します。地球内部の構造や地球表層での大気と海洋の循環、プレートテクトニクスによる大陸配置の変遷と造山運動、地球を構成する物質、地球の誕生から生命の進化などの基本的な内容を通して、専門課程の学習のための準備を行います。また、地球表層で起きた氷河期や海水準変動、自然災害などにも触れ、地球上で認められる自然現象を地球科学的な観点から概観します。さらに、地質学的にみた日本列島の形成についても学んでいきます。

    石油地質学(2年次)
    石油の基本概念、根源岩の特徴とその生成環境、根源岩の熟成過程とそれに伴う石油貯留岩への移動、石油貯留岩の特徴とその堆積環境、石油を鉱床としてとどめるトラップの形態およびシールの重要性など、石油鉱床成立にまつわる基本的な概念を学びます。さらに、国内および周辺海域、東南アジア、オセアニア、中東、北米、南米などを網羅し、石油鉱床の特徴とその成立要因を学びます。

    岩石学実験(2年次)
    偏光顕微鏡による岩石薄片観察は、岩石学をはじめとして様々な地球科学の分野(鉱物学・鉱床学・火山学・地質学や資源・エネルギー分野など)における基本的で重要な研究・調査手法です。 この授業では、偏光顕微鏡の仕組みと使い方、偏光顕微鏡を用いた主要な岩石・鉱物の鑑定方法を学びます。また、岩石の記載方法を修得し、岩石の組織からその成因を考察できるようになることを目指します。


    地質図学(2年次)
    野外地質調査と密接に関連する地質図作成法を学びます。講義では、地形図の読み方、コンターの変化と岩相との関係、断層などの地質構造と地形との関連について最初に学び、地質図の作成方法を理解します。作図では、単純な単斜構造の地質図作成から始まり、走向や傾斜角の変化に伴う地形図への地質図作成法、断層などの構造、背斜・向斜構造の抽出と作図方法などを学習します。さらに講義の後半では、各地域の様々な地質図から地質情報を判読し、地質構造と構造発達史を解析する手法についても学びます。

    構造地質学(3年次)
    構造地質学は、地球表層部の力学的な過程で生じる現象や形成される構造を扱う学問であり、資源探査や防災などにも深く関連しています。本講義では、地質構造の認識とその形成機構の理解のために必要となる以下の基礎知識や解析法を修得します。 1)破壊や変形を理解する上で必要な応力や歪などの力学的事項、2)温度圧力などの物理条件が及ぼす変形様式への影響、3)断層や褶曲などの代表的な変形構造、4)岩石鉱物の流動、5)数値地図を活用した地質構造の抽出法。

    金属鉱床学実験(3年次)
    金属鉱床分野で資源探査に対応できる地球科学系技術者になるために、鉱床周辺の岩石の特徴を認識し、流体と岩石の反応によって生じる各種元素の移動・固定機構を理解することを目指します。授業では、岩石の変質作用と粘土鉱物の基礎、および、各種の実験方法を学びます。これらを基礎として、黒鉱鉱床近傍の試錐コアの観察と記載、粉末X線回折実験、粘土鉱物の偏光顕微鏡観察、原子吸光実験を行います。最終的に、実験で得られたデータを用いて、鉱化作用に伴う岩石-熱水間の元素の挙動についての総合解析と考察を行います。

    地質調査法実習A(3年次)
    資源調査の基本である地質調査法の基礎を秋田市周辺での実習で学びます。実習では地形図からの自分の位置の確認法、地形と岩相との関係を実地で学んだ上で、堆積岩類の分類、層理面の発達程度、タービダイトの堆積構造、鍵層の記載、地層の走向・傾斜の測定法などを習得します。実習の後半では、並行に位置する3本のルートで地質調査を行い、各沢柱状図の作成と対比、およびそれに基づいた地質図、総合柱状図を作成し、地質調査法の基本的手法を習得します。

    ▲大学の裏の手形山での歩測実習

    ▲大学の近くにある沢での地質調査法の実習風景

    進級論文(3年次) 卒業研究のための基本的な地質調査手法を3年次に習得します。学生一人につき4km×4km程度の調査区域を設定し、約一ヶ月間の地質調査を行います。その結果をもとに、地質図、各沢柱状図、地質断面図、総合柱状図を作成し、論文にまとめます。
    国際資源クリエイティブ演習(3年次)
    全学生必修の海外資源フィールドワーク(鉱山・石油関連企業や商社・国際協力機関等での1か月程度の実習)の目的を理解し異議あるものにするため、事前・事後学習の場としての国際資源クリエイティブ演習を設けます。

    海外資源フィールドワーク(3年次)
    世界の資源学最前線を学ぶべく、各国の鉱山およびそれに付随する研究機関等を1か月程度訪問し、資源学の実際を学びます。実習地域には、アジア、北米・南米、アフリカ、オセアニアやヨーロッパなどがあり、鉱山企業や石油関連企業、リサイクル関連企業、商社・国際協力機関が実習先となります。資源に関連する現場に立ち、資源国の課題や資源最前線の多くの課題について学習します。

    岩石鉱物鉱床実験(3年次)
    前半は,岩石・造岩鉱物の組織や化学組成データから,それらの生成過程や生成環境を推定する方法を学びます。偏光顕微鏡観察による解析方法を学ぶほか,SEM-EDS・EPMA等の機器分析装置の原理と操作法,データの解析方法,解析結果の地球科学的意義について学びます。
    後半は,金属鉱床に産出する主要な鉱石鉱物を反射顕微鏡を用いて同定する技術を学習します。授業では,反射顕微鏡の取り扱いと基礎光学特性の講義,鉱石の肉眼観察と反射顕微鏡を用いた鉱石鉱物の観察を行い,発展的内容として,鉱物組織・共生関係・晶出順序の観察に基づく鉱床学的記載の基礎を学習します。

    ▲エネルギー分散型電子線マイクロアナライザー

    ▲黒鉱鉱石顕微鏡写真(秋田県大館市釈迦内鉱山産)



    朝ゼミ(4年次) 4 月から夏休みまで平日の毎朝8時過ぎより、研究室ごとにゼミを行っています。内容は研究室ごとに異なりますが、研究論文の講読や英語の専門書の輪読などが行われています。

    ▲ある研究室における2014年度朝ゼミ風景

    雑誌会(4年次) 前期・後期を通じ、毎週月曜日 16:15 より資源地球科学コース全体で行う勉強会です。学生(4年次、博士前後期)は、自分の研究分野に関連する内容の英語の研究論文を熟読し、その内容を発表します。教員は、自分の研究内容等を発表します。自分の専門以外の知識を深める良い機会となっています。

    ▲2015年度の雑誌会風景

    資源地球科学コースでの大学4年間の時間割

    資源地球科学コースの授業の履修モデルです(クリックで拡大)。 履修モデル

    →国際資源学部HPの「カリキュラム」のページもご覧ください。


    想定される進路・活躍できるフィールド

    本学部では、学生の卒業後の進路として以下を想定しています。

    • 金属資源開発会社
    • 石油・天然ガス等資源探査開発会社
    • 鉱物資源開発会社
    • 資源探査・コンサルタント会社
    • 地熱開発会社
    • 資源系プラント会社
    • 地盤調査会社
    • 資源系商社
    • 国の資源政策機関
    • 国際協力機関
    • 国立・私立の資源研究機関
    • 資源系大学教員・研究員 等
    【参考】資源地球科学コースと資源開発環境コースの前身である工学資源学部地球資源学科の最近6年間の主な就職先
    秋田県庁、旭ガラス、アラビア石油、上田石灰製造、宇部興産、応用地質、核燃料サイクル開発機構、久保田建設、経済産業省、鉱研工業、ジャパン石油、新日本石油、石油資源開発、国際石油開発帝石、大成基礎設計、太平洋セメント、中外鉱業、千代田化工建設、東部ガス、ドリコ、東芝セラミック、日鉱探開、日鉄鉱業、日特建設、日本板硝子、日本海洋掘削、日本空調サービス、日本原燃、パブリックコンサルタント、東日本旅客鉄道、復権技術コンサルタント、富士総合研究所、物理計測コンサルタント、宮城県立工業高校、三菱マテリアル資源開発、三星鉱業、ヤンマー農機

    取得可能な資格

  • 測量士・測量士補・・・所定の科目・単位を修得し、卒業後所定の実務経験を経ることにより取得できます。
  • ダム水路主任技術者・・・卒業後、第1種は9年以上、第2種は5年以上の実務経験を経ることで取得できます。
  • 土木施工管理技士(1級)・・・卒業後、指導監督的実務経験1年を含め、4年6か月以上の実務経験を経ることにより受験資格を得ることができます。
  • 管工事施工管理技士(1級)・・・卒業後、指導監督的実務経験1年を含め、4年6か月以上の実務経験を経ることにより受験資格を得ることができます。
  • 危険物取扱者(甲種)・・・化学に関する科目を15単位以上修得することにより受験資格を得ることができます。
  • 火薬類取扱保安責任者・・・「火薬学」を修得した者は、火薬類取扱保安責任者試験の試験科目「一般火薬学」が免除になります。