labname

Current Research

 シアン化物イオンは、金属メッキや鉄、銅などの抽出等、産業的に様々な用途で使われています。しかし、毒性が高く、土壌中では金属と錯体を形成しているため化学的分解が困難です。現在、シアン汚染土壌の浄化は、掘削による物理的除去や酸化処理が行われますが、膨大な費用がかかります。そのため、微生物や酵素などを環境へ直接投与し汚染物質の浄化を図るバイオレメディエーションが期待されています。ニトリラーゼは、ニトリルをカルボン酸とアンモニアに加水分解する反応を触媒する酵素ですが、シアン化物イオンに対する酵素活性が低いという欠点があります。当研究室では、効率的なシアン化物イオンのバイオ浄化法を開発するために、ニトリラーゼのX線結晶構造解析を行い、構造データをもとに酵素を改良すること、さらに進化工学による酵素活性向上を目指して研究しています。
 

Other Projects