『秋田社会討究(18号)』 2020年発行

 

【「社会科授業づくり」実践報告】

< 令和元年度> ※2018年度実施の「男鹿半島」への巡見を通じて作成した授業

小学校:単元名「地域の人々と共に生きるなまはげ ~なまはげの今をみつめる」
(概要)小4社会「地域の人々と共に生きるなまはげ」。ユネスコ無形文化遺産にも登録された行事を題材に、資料・地図・インタビューを読み取り、地域の思いや願いを理解し、伝統継承の在り方を考え表現する。「知識・技能/思考・判断・表現/学びに向かう力」を育成。第1時は大晦日の写真と着眼点(足踏み・たたく・声かけ)を用いたロールプレイ、分布地図、仮面彫師の証言で本質を把握。第2時は人口・高齢化のグラフや資料から現状を捉え、継承策を個人→班→全体で提案・共有し、振り返る。学習指導要領4年の文化財・年中行事の保存と継承に対応し、ワークシートで理解と表現を評価する。

 学習指導案
 配付ワークシート
 授業提示資料①
 授業提示資料②

中学校:単元名「震災から命を守る」
(概要)本授業は中学校地理分野「震災から命を守る」。男鹿地震(主に土砂災害)と日本海中部地震(主に津波)の被害を比較し、具体的データと被災証言を手掛かりに地震リスクを多面的に理解させることを目的とする。脇本地区のハザードマップを読み、避難所・経路を自助の視点で選定・説明し、二次災害(火災等)も想定して判断を深める。地形図・主題図の読図技能を育成し、日本の自然環境と防災の取組を理解させる。2時間構成の授業。

 学習指導案
 1時間目配付ワークシート
 2時間目配布ワークシート

 2時間目配布 資料
 掲示資料①山形沖資料
 掲示資料②北浦波
 掲示資料③北浦被災
 掲示資料④土砂ハザードマップ
 掲示資料⑤津波ハザードマップ
 掲示資料⑥ ハザードマップ

【卒業論文発表要旨】

< 令和元年度卒業論文>

遠藤わかな 「中学校地理的分野における動態地誌的な学習に関する研究」

小笹直也 「小学校社会科における新聞活用に関する研究 『読解力』の育成に着目して―」

佐川祐麻 「高等学校公民科における主権者教育の研究 社会的課題を解決する学習を通して」

庄司航 「高校公民科における価値教育の研究 生命倫理を用いて」

鈴木隆大 「中学校社会科における『物事の決定の仕方』に関する研究 合意形成と少数意見の尊重という観点から」

高橋遼太 「小学校社会科におけるハザードマップを活用した防災教育の研究 水害を題材として 」

永江甲斐 「中学校社会科歴史的分野における地域素材の活用に関する研究 神奈川県の文化財を事例にして」

西田あき子 「小学校社会科における伝統工芸品を用いた地域学習の研究 秋田県を事例として」

濱田風香 「高校日本史におけるコンピテンシー・ベース評価に関する研究 大学入試問題の分析と授業改善の方向性の検討」

船木輝寿 「中学校社会科における社会的な見方・考え方の育成を目指した ICT 活用 VR を題材として」

【「社会科巡見」報告】

令和元年度社会科巡検報告(令和元年 8 月 20 日(火)~21 日(水) 白神山地周辺)

【編集後記】