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研究内容
寺境グループの研究テーマ
1. 多分岐高分子の合成と機能化
高分子鎖に分岐構造を導入すると、材料の物理的特性は大きく変化します。特にデンドリマーやハイパーブランチポリマーは、溶液中でコンパクトな分子形状をとるため、線状高分子のような分子鎖同士の絡まりが生じにくく、高い溶解性や低粘性を示します。また、多数の末端官能基を有することから、さまざまな機能を容易に付与できることも大きな特徴です。私たちは、このような多分岐高分子の設計・合成・機能化を通して、医療分野や工業分野で活用できる高機能材料の開発を目指しています。

2. 炭素繊維強化プラスチックに関する材料開発・リサイクル
炭素繊維強化プラスチック(CFRP)は、炭素繊維と樹脂からなる複合材料であり、軽量でありながら高い強度と剛性を有することから、自動車、航空機、建設など幅広い分野で利用されています。私たちは、コンクリート構造物の補修・補強に用いられるCFRPとコンクリートを接着するための高性能樹脂の開発に取り組んでいます。また、使用済みCFRPから炭素繊維を回収・再利用することを目的とした、環境負荷の低い化学的リサイクル技術の開発も進めています。

松本グループの研究テーマ
1. 機能性高分子の設計と新規合成法の開発
機能性高分子とは、熱・光・圧力・電場などの外部刺激に応答し、その刺激に応じて特定の機能を発現する高分子材料です。これらの材料は、エレクトロニクス、エネルギー、情報通信、医療など幅広い分野で利用されており、近年では次世代デバイスや環境・エネルギー技術を支える重要な材料として注目されています。こうした機能性高分子の多くは縮合重合法(重縮合)によって合成されますが、反応条件や使用できるモノマーには依然として課題が残されています。私たちは新しい重縮合法の開発と分子設計を通して、高性能・高機能な高分子材料の創製を目指すとともに、より効率的で持続可能な高分子合成技術の確立に取り組んでいます。
2.有機化合物を用いた白金族金属の回収と高活性触媒の開発
白金(Pt)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)などの白金族金属は、自動車排ガス浄化触媒や燃料電池、電子材料などに不可欠な希少資源です。しかし、天然資源には限りがあるため、使用済み製品や工業廃液から効率的に回収・再利用する技術の確立が重要な課題となっています。私たちは、有機化合物を利用した選択的な白金族金属の回収法を開発するとともに、回収した金属を高活性・高耐久な触媒へと再利用する研究を進めています。資源循環と環境負荷の低減を実現する持続可能な材料・触媒技術の創出を目指しています。
山田グループの研究テーマ
山田先生の研究グループでは、超分子化学を基盤とした特定の有機分子を選択的に認識・吸着する超分子有機結晶の創製を行っています。また、レアメタルの高効率・高選択的な分離回収を実現する抽出剤・吸着剤の開発を通して、新しい分離・材料技術の創出を目指しています。
