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地球環境情報学研究室
観察結果とデータサイエンス

地球環境情報学研究室では、層序学、堆積物学、古海洋学、古気候学などの様々な分野から、多数の技術や手法を統合的に用いて地球史を解明している。野外調査や室内実験だけでなく、データサイエンスにも力を入れ、結論の正確度を評価している。これにより、結果の解釈がわかり、結論に対する信頼性が高まる。

研究について

私たちの研究室(地球環境情報学研究室)は、東京大学大気海洋研究所と密接に連携しながら研究を進めています。研究室所属の学部生・大学院生はしばしば東京大学を訪れ、設置されている最先端技術を利用しています。特に、同研究所の高解像度環境解析研究センターの横山 祐典教授とは、長年にわたり共同研究を行なっています。横山教授の実験室には、国内唯一のシングルステージ加速器質量分析装置 (YS-AMS) や誘導プラズマ分光分析装置、高分解能誘導プラズマ質量分析装置(HR-SF-ICPMS)など多くの最先端機器を所有しています。YS-AMSでは極微量での高精度放射性炭素分析を行うことができますし、エキシマレーザーを使ったレーザーアブレーションサンプリング装置はHR-SF-ICPMSに接続され、サンゴなど生き物の骨格の微量金属分析を行えます。微量金属を分析すると、過去の水温がとても精度よく求められるのです。これらの最先端装置を使って、地球環境情報学研究室のメンバーは太平洋の過去の海水温復元の研究などを活発に進めています。