秋田地域教材プロジェクト 概要

社会科における地域教材とは?

社会科の学習では、身近な地域の学習は欠かせません。小学校3・4年で配当されている学習においても、「自分たちの住んでいる身近な地域や市(区,町,村)」や「県(都,道,府)の様子」の特色について考えることが求められています。さらに、この単元における学習では、学びの当事者である児童が地域を学ぶ事もさることながら、授業をおこなう教師自身が、より深く地域のことを学習する必要が出てきます。一方、社会科を苦手とする先生方にとっては、地域の学習がとても難しいという声も聞こえてくる。たしかに、本県の小学校教員の多くは秋田県の出身であり、生まれ育った生活の場所である土地について、意外に知らない事が多いのも事実です。このページ(プロジェクト)では、秋田県内に存在する地域教材になりそうなスポットに着目しながら、教材(素材)を提供しようと考えています。このページで紹介された素材を利用して授業をおこなったり、実際に訪れてみたりすることにより、地域や秋田県のことをより深く学ぶ事ができると考えています。

選定基準

(1)秋田県内に存在するスポット・モノ教材を紹介し、教材の視点を提供する。同時に素材については、学校での利用を考慮して、ネット上からすぐに利用出来るようにする。(一部は秋田県外のモノも取り上げる)

(2)身の回りに存在する何気ないものから、近代化遺産、歴史的遺構などを取り上げる。

(3) 社会科以外にも理科、総合的な学習、その他の学習にも利用出来ることを考慮し、教材などを集める。

(備考)当ページの教材については、学校教育上の利用に限り利用申請無しで、利用を認める。ただし、出版や商用利用などの場合については、原則として認めず、本研究室(加納)まで相談すること。

どのように教材を見つけるのか?

社会科でつかう素材は身近なところに存在しているものです。たとえば児童が通学する通学路でこのような「モノ」を見つけたとしよう。

(撮影場所:秋田大学付近・秋田県秋田市手形)

通学路で何気ない風景でも、そこには歴史的な経緯があったり、生活の知恵が存在したりしていて、追究することにより、様々な見方や考え方を育むことができるはずです。(ちなみに上段は「庚申塔」、下段は「消火栓」)しかし、面白いなあと思える見方や考え方を、授業をする先生自身がもたなければ、児童の疑問を大切にできないことがあるのでは無いでしょうか?