環境に配慮した資源開発技術を
資源開発環境コースは、国際資源学部のなかでも資源開発に関わる工学的な問題を扱うコースです。地下資源には、銅や鉄、アルミ、石灰石、ダイヤモンド等のように 材料として利用される鉱物資源、石油や天然ガス、石炭などのようにエネルギー源として利用されるエネルギー資源、その他にも水資源等があります。鉱物資源開発では、 坑道や露天による採掘から鉱物資源を鉱物から取り出し純度を高める製錬・製錬技術は都市鉱山に代表されるような鉱物資源のリサイクルにも利用されます。 一方、石油・天然ガス開発は、探査・開発・生産の上流部門と精製・販売・輸送の下流部門に分けれら、地下工学を主体とする上流部門が資源学の守備範囲です。 石油・天然ガス開発技術は、地熱資源開発や二酸化炭素地中貯留(CCS)にも応用されます。これらの高効率、低環境負荷かつ持続可能な資源開発、そしてカーボンニュートラル 社会の実現のための様々な問題解決には、「資源工学」の能力だけでなく、地下資源の存在する地球や自然の仕組みをよく理解する「地球科学」の素養や人・地域・社会に配慮できる「人文社会」的な 広い視野、そして世界を舞台に活躍できる国際感覚も求められます。資源政策コースや資源地球科学コースの仲間と共に資源工学を総合的に学べることが、秋田大学国際資源学部の資源開発環境コースの、他大学にはない大きな特徴です。
資源開発環境コース長 長縄成実